エム・シーシー食品株式会社様 導入事例
ドキュメント作成
新工場仮稼働まで1ヶ月を切り参画
製造業務の一翼を担うシャドーITにテコ入れを!
50年ぶりの新工場建設に伴い、急遽ベンダーを探し出す事態が発生。食品製造業の実績が豊富なシグマクレストのドキュメント作成サービスを利用。
導入前の課題と導入効果
導入前の課題
- 新工場の仮稼働目前で人手不足に
- 食品製造業での実績豊富な人に任せたい
導入効果
- 仮稼働までの20日足らずでドキュメント整備を完了
- 新工場稼働をサポート
お客様インタビューの詳細
今回初めてサービスをご利用いただきましたエム・シーシー食品株式会社のIT運用を統括する石川様と、窓口担当の川本様、菅野様にインタビューしました。
※Microsoft Accessは、Accessと略称。
導入背景、課題
エム・シーシー食品株式会社
情報システムグループリーダー
石川様
サービスのご利用は新工場建設がきっかけでしたが、それ以前から課題はありましたか?
(石川様)一番はシャドーITです。情報システム部門が作っていないシステムを情報システム管轄に変えていくという流れがありました。社内のシャドーITをなくしていこう、シャドーITの撲滅です。
すべて自部門で作るかどうかは別にして、最低限、管理して中身を知ることに携わっていこうという会社の方針がありました。
Access作成者が退職または昇進して、トラブル発生時に対応できなくなる話をよく伺うのですが
(石川様)担当替えで対応が難しくなったというのはありました。作成者が昇進して、Accessに時間を費やしていたら他の仕事ができなくなりますので、その部分をどうするかというのが一番大きかったです。
作成者の昇進後、Accessが壊れてしまうような状況はありましたか?
(石川様)壊れたことはなく、Accessが原因で工場が停止したこともないです。ただ、現場の人が時間をかけてメンテナンスして、器用に対応していたという意味では決して好ましい状況ではなかった。Accessのメンテナンスができないと会社が止まるというのは言い過ぎですが、辛うじて動いていたという感覚です。現場の皆さんの努力があって、会社として問題になる直前で済んでいた。だからこそ手を入れるべき状況でした。
新工場の建設が決まって、情報システム部門で当時苦労されたことはありましたか?
(石川様)社内のAccessはシャドーITなので(情報システムグループでは全容が掴めていないので)、新工場仮稼働の2~3ヶ月前になって対応することになりました。それが一番困りました。新工場で使われるシステムということは、我々の本業のシステムですので絶対に失敗できないプロジェクトでした。
その時、どのような解決策を描いていましたか?
(石川様)Accessは面積的に広いシステムでしたので、社内で対応すると手数が足りなくなる心配がありました。人を採用したところで難しいと判断しました。解決策としては組織としてフォローして貰うことを意識しました。だからこそ、シグマクレストにお願いしたという感じです。
導入の決め手
(左)エム・シーシー食品株式会社 石川様
(右)シグマクレスト 営業担当 幸田
本サービスの印象や導入の決め手をもう少しお聞かせください。
(石川様)一つ目は、食品製造業に特化していること、二つ目は食品製造業絡みの業務知識があった上で開発をしてくれそうだと思ったことです。Accessに詳しい人なら探せば見つかりますが、限られた時間の中で食品経験のない人が入ってきたら、たぶんその段階で無理だろうなという意識がありました。普段は食品製造業特化という選び方はしないです。もっと広く考慮し選定します。しかし、今回はシグマクレストが食品製造業の案件ばかりやっている点が大きかったです。限られた時間で結果を絶対に出さないといけないプロジェクトは、そこが死活問題になるので。例えば、小数点以下第何位が必要といった食品ならではの説明から始めていると納期に間に合わなくなるので、そこは外せなかったです。
実際、サービスを利用してやりやすさ、やりにくさはありましたか?
(石川様)想定よりも全体的に上手くいったと思っています。システムを預ける相手としては、良い方々だったという認識は間違いないです。これはお世辞抜きで。
印象の良さはどのあたりで感じましたか?
(石川様)システムをちゃんと下から拾われようとして頂いた点です。そこって実はすごく大事です。私は立場上、上からシステムを見ていきますが、システムが止まる原因は意外と単純なことが多いです。その時に地道なところをどれだけ拾っていけるか、シグマクレストは基本通り、教科書通り、きっちり拾っていただいた印象があります。シグマクレストのホームページには、大上段ではなくてちゃんとシステムを動かすための、そういった事が随所に現れていました。そこが好印象で心強かったです。システムでは絶対そうあるべきだと思います。システムを疎かにする人には会社の大事なシステムをお願いできないです。シグマクレストに仕事を依頼するのは初めてでしたけど、信頼の上でお願いしました。内心はドキドキしていましたが正解でした。
初取引でしたが、社内で反対意見などありませんでしたか?
(石川様)納期や上手くいくかについては議論になりましたが、それ以上はありませんでした。ITの本当に大事なところは信頼関係です。最後の最後でこの人はいくと思えるか、思えないか。大事な仕事は信頼できる人にしか託せないです。信頼はたぶん10年やったから築けるわけではなくて。シグマクレストは初めてでしたけど信頼していました。仕事の仕方、考え方、我々の考えるシステムはこうあるべきだというのを踏襲されている印象がありました。そうでないと新工場仮稼働まで限られた期間での依頼は行わなかったと思います。
サービスの魅力
エム・シーシー食品株式会社 情報システムグループ
(左)川本様、(右)菅野様
サービスを通して、一番良かったことをお聞かせください。
(川本様)Accessのプロに任せて良かった、というのが一番大きいです。
設計書もすぐに回答が返ってきたので、すごくありがたかったです。私は開発者という立場ですが、レスポンスはやはり早かったと思います。システム開発では大体遅いので、すごく感謝しています。
(石川様)そこ凄かったです。
シグマクレストは契約を残して欲しいと社内でも強く要望しました。
他の会社だとこの速度ではなかなか出来ないと感じます。速度も大事ですが、他社では回答が来ない場合もあります。
シグマクレストは回答出来ないことをちゃんと教えてくれます。それってシステムの基本で、早くて対応が正確というのが大事です。
(菅野様)レスポンスの速さもそうですが、私の質問の意図を汲んでいただき意思疎通がちゃんと取れました。最初から最後までWeb会議やメール、質問票でのやり取りでしたが、物理的な距離感を感じることなくスムーズにできたことが嬉しかったです。
また、今まで全く資料がなかったので、どこから手をつけようかと思っていましたが、ドキュメント化が解決の糸口になりました。仕様書としての体裁もきれいでした。
(石川様)ウォーターフォールのあるべき姿が見られたことも良かったですね。システムをきっちりやっている人に集まっていただいて、上手くハマった感覚があります。意識の全く違う方々が入ると流れが変わることがありますが、そういった無駄な時間は減らせました。意識、考え方、思想の違いで仕事が止まることはなかったです。
シグマクレストについて
インタビューの様子(2022年11月7日)
サービスを通してシグマクレストの印象をお聞かせください。
(石川様)ちゃんとシステムを拾う、下から見る、そういったところをきっちりやる印象がありました。システムへの向き合い方、考え方、思想、姿勢の印象が良かったです。また、Accessに強い印象を受けました。失礼ながらもう少し苦戦するかと思っていたので。基幹業務に近い部分、製造業の根幹にあるAccessでの造詣が深いと思いました。
今後の展望
今後の活用方法をお聞かせください。
(石川様)ドキュメント化の効果は大きかったです。ドキュメントを見たとき、改めてリスクの再認識が出来た点が良かったです。次のステップでシステムをきれいにする作業に労力を費やしたいです。
お客様プロフィール
エム・シーシー食品株式会社
「100時間シリーズ」のカレーで有名な神戸の調理食品メーカー。プロが選んだ拘りの原料を使って、手作りのような調理工程で作られる商品。加工食品とは言わせないような味への拘りを感じました。
※インタビュアーの感想です。
事業概要 | 食品製造業(冷凍食品・レトルトパウチ・缶詰) |
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所在地 | 兵庫県神戸市東灘区深江浜町32 |
設立 | 1954年(昭和29年) |
資本金 | 9,000万円 |
従業員数 | 298名 |
※本事例の内容はインタビュー実施時点(2022年11月)での情報です。
※組織名、所属、肩書きは、本プロジェクト中のものです。